英語版【鬼滅の刃】第1巻 第1話:CRUELTY (残酷)

英語版【鬼滅の刃】第1巻 第1話:CRUELTY (残酷)

【鬼滅の刃】第1巻、第1話 残酷(CRUELTY)の英語を読んでいきましょう。この章は少し長い章ですが、それぞれのシーンを思い起こしながら一つずつじっくりと英語を見ていってください。

英会話で使える【鬼滅の刃】英語表現集

 

"兄ちゃんが絶対助けてやるからな"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"Your big brother is definitely going to save you!"
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

意識のない禰豆子を背負い、雪の中を歩く炭治郎のセリフ

ここでは、「絶対」というのが、definitelyで表現されています。

 

definitely:(副詞) 確かに、間違いなく、全く

 

というような意味がありますので、それが「絶対」になっています。

 

(例) I am definitely going to pass the test!:私は絶対試験に合格します!

 

 

"顔が真っ黒じゃないの"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"Your face is pitch-black."
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

顔が黒く汚れている炭治郎に対して、お母さんがいうセリフ

ここでは、単に「黒い」ではなく、「真っ黒」というのを表すのに、pitch-blackが使われています。

 

pitchというのは、タール、石油などを蒸留して残る黒色の物質のことを表し、pitch-blackの他に、pitch-darkで「真っ暗闇の、真っ暗な」というのもあります。

 

ちなみに、「真っ黒」の反対語の「真っ白」は、pure whiteか、stark whiteで表します。

 

 


"六太を寝かしつけてたんだ"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"I was putting Rokuta to sleep..."
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

禰豆子が眠っている六太を背負いながら炭治郎に話すシーン

put ~ to sleepは、「~を眠らせる、寝つかせる」です。

 

(例) Mother put a kid to sleep.:母親が子供を寝かしつける。

 

その他にも、「put ~ to sleep」は、「~に麻酔をかける、~を安楽死させる」という意味にもなります。

 

 

"大騒ぎするから"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
... but I heard all the commotion.
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

禰豆子が眠っている六太を背負いながら炭治郎に話すシーン

ここでのcommotionは意外とよく使われる単語です。

 

be in commotion:騒ぎになっている

 

cause[make] a commotion:騒ぎを起こす

 

このような形でも出てくることがありますので、ぜひ覚えておいてください。

 

 

"ちょうど良かったあ"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"You're just in time!"
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

皿を割った犯人にされかかった子供が、炭治郎を見つけた時のセリフ

just in timeは、ここでは「ちょうど良いときに」ですが、その他にも「いよいよという時に」「ギリギリの時間で」という意味もあります。

 

(例) He came by just in time to help me out.:彼はちょうど通りかかって私を助けてくれた。

 

(例) I arrived at the airport just in time.:私はギリギリの時間に空港に着きました。

 

 


"鬼が出るぞ"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"You don't want to run into any demons."
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

三郎爺さんが、夜遅くに家に帰ろうとしていた炭治郎に言ったセリフ

「run into~」で、「~に出会う、~に出くわす」です。

 

(例) I ran into him last night at the party. :私は、昨夜、パーティーで彼にばったり会った。

 

(例) He ran into a traffic jam at that time.:彼は、その時、渋滞にはまった。

日本語では、単に「鬼が出るぞ」とシンプルなセリフですが、英語版では少し印象が変わりますね。日本語版を読んでいると、三郎爺さんは根は心優しいんだろうけど、若干気難しそうな印象を受けます。一方、英語版だとセリフ全体に優しさが強く出ているように感じました。

 

この日本語と英語の違いは、表現を分かりやすくしようというだけではなく、三郎爺さんの話し方や話す内容をマイルドにしようという意図があるんじゃないでしょうか。

 

 

"鬼なんかいないよ"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"There's no such thing as demons."
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

炭治郎が眠りに落ちる直前に思っているシーン

there is no such thing as~で、「~なんてないよ」という意味です。

 

(例) There is no such thing as a free lunch.:タダより高いものはない。(ことわざ)

 

 

"頑張れ禰豆子"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"Hold on, Nezuko!"
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

炭治郎が襲い掛かってきた禰豆子に訴えかけるシーン

hold onは、ここでは「持ちこたえる、踏ん張る」の意味で使われています。

 

頑張るという英語表現は、非常にたくさんあります。ただ、ここでの「頑張れ」は、Hold onがしっくりきますね。

 

 

"鬼なんかになるな"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"Don't turn into a demon!"
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

ここも、炭治郎が襲い掛かってきた禰豆子に訴えかけるシーン

「turn into~」は、「~に変わる」です。このturn intoは、色々な内容を表すことができるとても便利な表現ですので一度辞書などでチェックしてみてください。

 

(例) A worm turns into a butterfly.:芋虫は、蝶になります。

 

(例) The talk turned into an argument.:その会話は、論争に発展してしまった。

 

(例) The project turned into a disaster.:その計画は、大失敗に終わった。

 

 

"人食い鬼はそうやって増える"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"That is how man-eating demons multiply."
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

富岡義勇が炭治郎に語るセリフ

「that is how~」は、「~のようにして…です。」となります。

 

(例) That is how she came up with the idea.:そのようにして彼女はそのアイディアを思いつきました。

 

(例) That is how they found me.:そのようにして彼らは私を見つけ出しました。

 

multiply:増す

=multiplyとincreaseの違い=
multiplyもincreaseもどちらも「増す、増える」と訳される動詞で、使われ方は似ています。違いとしては、multiplyの方がincreaseよりもその増え方が大きい感じがします。ですから、この場面でmultiplyが使われているのは、人食い鬼の増え方が急速であることを暗に表しているのだと思います。

 

 

"今しがた己が喰われそうになっておいて"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"A moment ago she almost ate you!"
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

富岡義勇が炭治郎に話すシーン

ここでの「almost」は、「もう少しで~しそうになる。」という副詞です。

 

(例) The car almost hit me.:もう少しで車にひかれるところだった。
(例) I almost fell asleep while driving a car.:運転中にもう少しで眠ってしまうところだった。

 

 

"しかし時を巻いて戻す術はない"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"But there is no turning back time."
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

義勇が心の中で炭治郎に話し掛けているシーン

「there is no ~ing」は、「~することができない。」という慣用表現です。

 

(例) There is no telling how things will turn out.:ものの成り行きを予測することはできない。

 

(例) There is no stopping him.:彼を止めることはできない。

 

 

"喰われる!!"
(引用:鬼滅の刃 第1巻 第1話)
"She is about to eat him!"
(引用:DEMON SLAYER: KIMETSU NO YAIBA VOLUME1 Chapter1)

 

炭治郎へ駆け寄る禰豆子を見て、義勇が思ったシーン

「be about to ~」は、「まさに~しようとしている」です。

 

(例) I was about to call you. : 私も今電話しようと思っていました。

 

(例) What were you about to say there? : さっきはなんて言おうとしてたの?


【鬼滅の刃】第1巻 第1話を読むための単語集

slayer:殺害者
※slayは、「殺す、殺害する」

 

man-eating demon:人喰い鬼

man-eatingが形容詞で、「人食いの」という意味です。

 

(例) man-eating tiger:人食いトラ

 

scent:香り

炭治郎の特徴が鼻が良くきくことなので、このマンガにはscentとsmellが非常にたくさん出てきます。

 

scentは「香しい香り」、smellは「単なる匂い」という解説がされることもありますが、この【鬼滅の刃】では、どちらも同じような意味で使われています。

 

第1巻 第1話は以上です。お疲れ様です。

 

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